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2024年05月06日
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同位角と錯角

2009年11月27日

 昨日の話しに続き、
正しいと思っていた事が実は間違い…ってお話。
別にそうしようと思った訳じゃないんですけど、たまたまそんな話題が出まして。

 
 現在、中学2年生の数学の教科書に登場する「同位角」と「錯角」。
あれ、どのように習いましたか?
自分の時はゆとり教育なんてありませんでしたから、
今の教科書よりも難しい内容だったのですが…。



 昨日、定期テストが終わったらしく、
解んないトコ教えて~ってんで知り合いの中学生君がテストを持ってきました。

 範囲は「一次関数」と「図形の合同」。
そこで不可解な問題を発見。


fimg_1259297106.png
 大分いい加減なんですけど…(^^;
「∠a と∠b の関係を何というか」…ってあるのですが…、
…はぁ?
mとlが平行という前提がないんだし、何の関係もないんじゃ…
と思ったので、その子に「先生が問題間違えてるよ」と言ってしまったんですが、やっぱり気になったので教科書を見せてもらったら…
何の前提もなしに、やっぱり∠aと∠bは同位角、
ついでに、∠aと∠c は錯角の関係…と掲載されています。

 しかし次のページでは、何事もなかったかのように、平行線に直線を引いて、
2直線が平行ならば、同位角、錯角は等しい…という定義が出てくる。

 …(`・ω・´)  …教科書がおかしくねーか?
そんじゃ、同位角が等しいって事を利用して、合同を証明する問題が解けないじゃないか。


 どーにも解せないところに丁度、大学で数学を研究しているウチのバイト君がきたので、
彼に聞いてみました。
彼曰く「同位角も錯角も、2直線が交わって出来た4つの角の内、上か下か、右か左かで、同じ位置ある角に対してのみいう言葉で、角度が同じとは限らないんです」


 …そ…そうだったのか!!
自分が中学ん時は「二つの平行線上にある同位角は等しい」しか習わなかったから、
同位角も錯角も、等しいからそういう名前なんだと思ってた!!

 あ~また知ったかぶっちゃった~~。
ごめんよ中学生君、先生に言うなよ~~~(´д`;;


 その彼はこうも続けました。
「今の教科書は矛盾が多いですね。特に小学生のはひどいです。
難しい方法で説明しているわりに、結論は誤魔化しているんですよ。
今回の、角度が同じでない同位角、錯角の説明なんて不要じゃないかって議論もありますよ。」


 詳しい事を端折ってるので大分テキトーなんですが、
やっぱちゃんと勉強している人は違うな~…と、改めて痛感しました。

 でもまぁ、中学生の受験程度の話なら、
「平行線上にある同位角は等しい」って事だけ頭に入れておいた方が、混乱しないような…。
高等数学で「実はこうでした」って、後から解説した方が、
初めて数学を学ぶ人にとってはわかりやすいと思うのですが…。

 ちなみにその彼が師事している教授は、文科省の凄い人らしく、
教科書の内容にも関わってたりする方らしいのですが、
「偏屈な教授」らしいです。
 

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Comment
No title
私は理系で受験をしていた人間なのですが、
証明の問題の時は
 「直線Aと直線Bは並行のため、∠a=∠b」
くらいのフレキシブルな書き方をしておりました。

寧ろ、同位角やら錯覚やらが中学での学習になっていることにびっくり。
自分らの時代では小4くらいだった記憶がががが。
ゆとりですから。
桐生@国士の人 様!

 コメントありがとうございます!

 理系、うらやましいです~。
自分は理系に行きたかったのですが、数学と化学と物理が出来なかったので文系行きました。
…って、理系の要素全部ダメじゃん、俺!!

> 「直線Aと直線Bは並行のため、∠a=∠b」

 自分の時は「~平行のため…」の後に「同位角により ∠a=∠b」としないと減点された気がします(^^;
単に先生のクセかもしれませんが…。

でも、今の証明はヒドイですよ。
“∠a=∠b (同位角)” …でOKで、前に「平行だから」って言葉がなくても正解にされてます(-公ー;

 角については、自分も小学でやった気が…(^^;
現在、平行線と角の話は小学5年辺りで考え方は出てきますが、
「同位角」等の名前が登場するのは中2からです。
ちなみに、以前は不等式の計算は中学でやりましたが、
現在は(中1で不等号は習うんですが)、計算は高校の数Ⅰになってます。
どんだけゆとり…って感じです(^^;
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