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2018年02月24日
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バイニンの死④

2009年10月01日
 ちょっと間が空いてしまいましたが、
アカギさん追悼特集のようでそうでもない、
ぶぼが(´;ω;`)ブワッときたシーン。
最後は「むこうぶち」です。

 何でこれが最後に来たかって言うとですね…
これだけちょっと毛色が違う訳で…



【むこうぶち ~高レート裏麻雀列伝~ 13巻 「炎・3」より】

 死者からの葉書で始まる、不思議な葬送麻雀。
呼ばれた者たちは、午後3時~日没までの間、亡くなった画伯が描いた唯一の遺産である「一枚の肖像画」を巡り、勝負する事となる…。

 「むこうぶち」の中では、異例づくめなお話。
具体的には…
・「博打の貸しは一晩限り」で「明晩またここで」な傀さんが、明るい時間に借金を回収に来る。
・夜明けまで…ではなくて日没までの麻雀
・賭ける物は金ではなく、「絵」である

 そして…
 実はこの話の前である「嘘・1」で、原案者である安藤満氏はご病気のため絶筆。
その間も無く後の、2004年3月27日にご逝去なさっています…。
恐らく「嘘」は、少なくとも大まかな話は出来上がっていたと思うので、
この「炎」は天獅子先生の完全オリジナルのお話…?
(勝手な予想ですが、闘牌協力も付いていない…かな…?)


 ホントに勝手な想像なんですが、この話は
天獅子先生が安藤氏に贈った、弔いのお話…な気がするんです。

 傀さんの「絵の価値は皆さんが決めて下さい」という台詞も、
原案者を失ったこの作品に残った「絵」の価値は如何程か…?という
天獅子先生の深いメッセージが込められているようで…(ノ_<。)

 肖像画の婦人も、安藤氏に想いを重ねたような気がします。
苦労していた時代の画伯を支えた…って辺りが…。

 天獅子先生と言えば、ゲーメストコミックの「龍虎の拳」シリーズで有名ですが、
ゲーメストは1999年に廃刊。
その前後に先生のヒット作はあまり聞かないので、
天獅子先生にとって「むこうぶち」は、先の見えない不安な漫画家生命を支えた作品であり、
安藤氏とは正に苦楽を共にした仲なんじゃないかと…。

 …なので、あの絵、似てる…とは言いませんが、
口元に少ーし安藤氏の面影を残したように見えません…?
(とか言って、アシスタントがテキトーに描いた絵だったりして…orz)

 そして「炎」の中では、同じ台詞が2度出てきます。
「作品は芸術家より長く生きる」

 この台詞こそ、安藤氏への餞の言葉。
天獅子先生の、「むこうぶち」は必ず後世に残る作品であるという自負、
これからも描き続ける、という決意の現れである気がしてなりません。

 同じく原案者を失って、最後まで話が出来ていたにも関わらず、
打ち切りになってしまった「麻雀無限会社ザンク」は残念でしたが、
「むこうぶち」は今でも、近代麻雀を支える作品の一つとなっています。
それはやはり、天獅子先生の高い画力と、強い意志があってこそ。

 そんなこんなで、あれこれ考えてしまうと… ラストシーン


mukoubuchi13.jpg

 涙が止まりませんでした。

 全部思い込みなんですけどね…orz

 ちなみに、この話以降、それまでちょっと幽霊っぽい節のあった傀さんが、
いよいよ本格的に幽霊っぽくなってきます。
扉絵で足がなくなったり、とかw



 …という訳で、最後はリアル玄人、安藤満氏に関わるお話でした。


 どーでもいい事ですが、今回挙げた話達の巻数が近いのは何故でしょう…?



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Comment
No title
このお話に安藤さんの死を絡めていたなんて思ってもいませんでした…。
確かに安藤さんの事を考えてお描きになっていたとしたら、
納得できる部分が多々見受けられますねぇ。
この日は傀さんも日没前に出歩いていますし、何か特別な物を感じます。
傀さんがリーチする度に少女漫画の様な光のエフェクトがかかるのも気になって仕方ありませんでした…w

思えばむこうぶちをあのまま終わらせずに、
続けていこうと決意なされた事は凄い事ですよね。
その決意が本当にここで表れているのかもしれません。
安藤さんの一周忌でも森江さんのお話で、
傀さんがお墓参りをしているような扉絵が描かれていたり…、
天獅子先生は凄く思いやりのあるお優しい方なのだと思います。
本当に親しかったんだと大切に思っていたのだと泣けてきました。

むこうぶちがあったからこそ、
自分はここまで充実して生きてこれた事に本当に感謝しています…。

今回でむこうぶちを見る目が変わりました!
素晴らしい考察を本当にありがとうございましたorz
いえいえそんな…。
YRN 様!

 こんな完全思い込みの記事にコメント下さり、ありがとうございます!

 いやホント、単にそう思い込んでるだけなので…
全然違ったらお恥ずかしい限りです…(´`)ヾ

 そういえば、リーチしてる傀さん、何か光ってますね!ww
あれは何でしょう…?何か意味があるのでしょうか…?

 原案者がいなくなっても、同じクオリティで続くって凄いですよね…。
本当に天獅子先生は偉大だと思います…。

 あの仏花を持った傀さんは、1周忌の時の絵だったのですか…!
その当時はまだ近麻を買っていなかったので…知りませんでした。
天獅子先生の、安藤氏の死を悼む気持ちがここでも表れていたのですね…。
ますます泣けてきました…。
きっと、両氏は本当に仲が良かったのでしょうね…。
貴重な情報、ありがとうございます!

 実は自分、むこうぶちの単行本を揃えたのは
YRN様の「傀一色」に出会って、これは全話読まねば…!って思ったからなんですよ~。
それまでは、近麻で読んで終わりでしたので…。
是非ともこのまま、むこうぶち愛NO.1で傀さん(*´д`*)ハァハァ…なまま
頑張って更新続けてください…!

 

 
No title
はじめまして、ぶぼさん。
YRNさんのブログからとんできました。
初コメントさせてもらいますね。

思わずパソコンの前で感嘆の声を上げてしまうほど、納得のいく解釈だと思います。
炎の話は、安藤氏が亡くなって間もない頃描かれた作品だったんですね。
初めて知りました。

むこうぶちは数話完結漫画ですから、数話に一話は
元ネタや時事ネタがあるとは思っていましたが、
『炎』にはこんな意味が隠されてたんだな、と思うと、熱いものがこみ上げてきます。

麻雀漫画だから、闘牌と、それを取り巻くストーリーさえ面白ければいい、
あるいはキャラがカッコよければいい、と思い読み始めた作品でしたが、
登場人物の台詞ひとつひとつに、原作者さんと闘牌監督者さんの
メッセージが隠れている気がしてきました。
目先の闘牌を追ってばかりいないで、もっとそれらに気づけるよう、
私も精進していきたいものです。

PS.私も、一周忌の仏花には気づかなかった…!
みなさん細かいところまで見てるんですね。
コメントありがとうございます!
伊東 様!

 おぉっ、コメントありがとうございます!
実は「傀一色」様のところでのコメントを読ませて戴いていて、
こっそり影で、同志よっ…!と思ってしまっていましたすみません。
こちらにもコメント戴けるなんて、光栄です!
ありがとうございます!

 僕の勝手な想像記事ですが、ご納得戴けると、嬉しい限りですw
実は僕も、この話が連載していた当時は近麻を読んでなかったので、
単行本の奥付から逆算したんですけど…(^^;
違ってたら教えてください(`・ω・)ノ

 っていうか天獅子先生~~!
真相を教えてください~~(TдT)ノ

 >…キャラがカッコよければいい

 漫画としては最も大事な要素ですから、それを楽しむのもいいと思いますよ~!
何つったって皆さん、傀さんにやられちまった純情乙女みたいなモンですからw
自分も「むこうぶち」にハマったきっかけは、傀さんの色気です…w

 好きな作品であればあるほど、
何故この話なのか?
何故ここでこの描写が入るのか?
何故作者はこの台詞を言わせたのか?

…と、探りたくなってしまうサガでして…。
作品の背景、作者の隠しメッセージを読み取ると、漫画が更に面白くなってきますよw
(それが合っているかどうかは確かめようがないのですが…w)
 
 一周忌の絵は、単行本でしか見た事がなかったので…
どなたかお亡くなりになったのかな~?とは思いましたが…。
感慨深いですねぇ…。

 これからも、むこうぶちを応援していきましょう~(^・ω・^)b
 
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むこうぶち12、13巻に跨って掲載されている、「炎(ほむら)」というお話について、 ぶぼ氏が素晴らしい解釈をしてくださいました。 ...