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2024年05月18日
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…さん …さん

2012年08月27日
 だ、だいぶ遅れましたが、ちょっと感想をば・・・






 大学の応援部での陰湿なイジメに辟易した主人公は、退部を決意する。
しかし退部するためには、これまたイジメともいえる儀式と、賭け麻雀。
部の先輩たちが仕組んだそのイカサマ麻雀から、脱した先で出会った老人が主人公の運命を大きく変えるきっかけとなり・・・


 

 ついさっき知ったのですが、これって闘牌協力が馬場氏だったんですね~。
オカルト…といってしまえばその通りなのですが、しかしストーリーと良く絡んでいて、大変良作でございます(^ω^)


 オカルト過ぎて???な所も多少あるのですが、
それてもストーリー上、なんか納得できてしまうところが素晴らしいです。

 僕も一局終わるごとに、王牌をチェックしようと思いました。



 全体的に、なんとも切ないお話で・・・(ノд`)、
最終的には誰も幸せになれないというか、(主人公はそれなりに幸せ…?)
誰もが夢を諦めて、それでも生きてゆく…ってな感じで、この哀愁が麻雀漫画の醍醐味だぜー!って感じです。


 作品全体を覆うアンニュイ~な空気がたまりません。
漫画としても、そういう雰囲気がよく演出されていて、その世界に引き込まれます。


 登場人物も全員がそれぞれに色々なモノを背負っていて、すごく魅力的です。



 しかしあの~…復刻版発売のアオリが「麻雀劇画の到達点」って…
確かにすっごい良作、最高峰の麻雀漫画なのはわかるのですが、
でもソレいっちゃうと、他の作品がもうこれ以上発展してませ~ん…的ななにか…(^~^;





 以下、ネタバレになりますので折りたたみ~。






 



 


 



 
 とにかく皆、何かを求めて麻雀をやってるってのに、麻雀のために色々なものを失っていくってのが、最高に切なくてたまりません(ノ∀T)

 

 
 
 
 キャラ的にも、クイ鎌とか松竹梅兄弟とか、いやもう最高にカッコいいです。
特に、死を覚悟しながら技を使い続けた松竹兄は、涙なしには見られません・・・。


 最初に主人公にイカサマ教えた人(すんません、名前が出てこないー)も、最後は意地を見せたぜー!ってなところも泣ける…(ノ∀T)






 闘牌に関しては、とても丁寧な解説が入るので、意味がわからないって事はないかもですが、
基本的にオカルトなので、そういう意味では訳がわからないかもしれません。


 でも、主人公の才能はみどりさんの予知能力で開花する話ですので、全部オカルトで正解です。
ここで変にデジタルな話が出てきたら、雰囲気ぶち壊しですからー。


 みどりさんも、なかなか薄幸な人で…。
麻雀漫画で、麻雀をほとんど打たないのに魅力的な女性キャラってのは、大変珍しいですね。
そこもポイント高い。



 予知能力を自身の権力欲の為に使う社長から逃れて、自由になるために牢獄へ…。


 というのは、字面的にはすっげー切なくて綺麗なのですが、
真面目に考えてしまうと、その程度の詐欺じゃ刑事事件にならないんで懲役になりませんとか言うなーーーーー!

はいすみません。




 ところで、「牌温読み」って、ほ…ホントに牌の温度で種類を判別してたんすか…?( ̄▽ ̄;
うっそ~ん。



 そんな牌温読みの松竹梅兄弟、卓上で死ぬのは雀士のロマンなのだーーーーヽ(`・∀・´)ノ
…というのは当然です当たり前です。


 が。
実は弟くんはイマイチ読めてない…ってのも、なんかこう、そこが切なくていいです。

 兄はその能力の為に命を落として、弟はその能力が使えないからこそ生き延びた…って感じがまた、切ないじゃないですか~~。

 


 

 それでも敢えて突っ込みたいのは、僕はいくら作者が五十六先生でも、江戸時代のえろ本はそこまでして欲しくないっていうかなんていうか……。


 いいえ、これはプライドを賭けた麻雀勝負ですから!




 くい鎌さんも、大変いいキャラですよね~~(ノ∀T)
いかにも僕が好きそうなキャラでしょww

 自分の才能を見切って、麻雀と決別するために自ら指を落とすってそんな…(´;ω;`)

 ・・・しかし、ドス握っただけで骨まで切れる?って思うけど、本物の日本刀ってのはそれ位の切れ味があるらしいので、そういうことにしておきます。

 






 ラストでホントに感動的だったのは、
主人公を支えていたのは、自分の強運ではなく、技でもなく、恋人でもなく、ましてや宗教でもなく…

 学生時代に感銘を受けた「3/4」という言葉だった…


 それでタイトルが「3/4」って、もーーーー全身鳥肌なくらい感動しました~~~~(ノ∀T)




 こ、細かいところはついついツッコミたくなりますが、
いやそんな事は瑣末・・・!


 とにかく!
皆がみんな「よんぶんのさん」の所でじっと耐えたり足掻いたりしている人生ってのが、作品のテーマとして終始貫かれている素晴らしい漫画でございますので、読むべーーし!




 追伸

 「漫画」と「劇画」の違いってなんですかね…?

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