忍者ブログ

[PR]

2024年05月03日
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

バイニンの死③

2009年09月26日
 今日は赤木さんの命日です。
黙祷…。

 この日に「天」の記事を書けばよかったと、昨夜気づきました…orz
が、もう遅いので全ツッパです。

 気を取り直して、ぶぼが(´;ω;`)ブワッときたシーン、第3弾は「天牌」より。
例によって未読の方、ネタバレ注意です。




 【天牌 ~麻雀飛竜伝説~ 4巻「復習のくちづけ」より】

 弟分である谷口に、麻雀で生きていく才能はない、と突き放す黒沢。
家族がいて、継ぐべき家業があるのなら博打で破滅する前に身を引け、という親心からの忠告なのだが、
その真意が伝わらず、見放されたと誤解した谷口は荒んでいく。
そして、荒い麻雀のために恨みを買い、谷口はイカサマの濡れ衣を着せられ、路上で刺殺されてしまう。
 
 谷口が倒れた、まだ血痕の残るその場所に立つ黒沢。
 
 彼を追い詰めたのは自分である、という自責の念と、
必ず無念を晴らしてやる…と、誓いを込めた黒沢さんのこのシーン


tenpai4.jpg


 うぅっ…(ノ_<。)…男だぜ、黒沢さん…。

 物語って、死ぬ瞬間を表現する事よりも、その前後が大事です。
そこに至るまでの過程、死を受け止める側の表情、動向、そして、死者が及ぼす生者への影響…。
そういうモノが丁寧に表現されていないと、死の悲愴が伝わらないんです。

 それがこのシーンにはぎゅっと詰まってるわけですよ!

 天牌は、連載開始時は
明るい青春☆な「昼の麻雀」と、暗くてドロドロの博打…な「夜の麻雀」が平行して進むのですが、
この対比が素晴らしかった…。
だから谷口さんの死は、ホントに泣けてきました。

 この死をきっかけに伊藤君と遼ちゃんは、暗い暗い、夜の世界に引きずり込まれてしまいます。
それもまた悲しい…(ノ_<。)

 なので、天牌外伝は何がなくても
明るい黒沢さん&谷口さん&伊藤君たちを見るだけで涙が出てきます。

 あぁ…よっちんはどーなっちゃったのかな~…。


 それともう1つ。


 【天牌 ~麻雀飛竜伝説~ 15巻「前夜の出来事」より】

 自分の命があとわずか…と覚悟した黒沢。
残された時間の中で、出来る限り多くの麻雀を打ちたい、と三國に場のセッティングを依頼する。
三國もその意を汲み、黒沢にとって最後の麻雀に、最高の面子を用意する。
彼が招いた面子は、入星と菊多。
黒沢は謎の老人を連れてくる。その老人とは、黒沢の師匠である新満。

 死を覚悟した黒沢さんが、最後の麻雀の依頼をしに、新満さんの所へ行きます。
「(死ぬのが)恐いか?」という新満さんの問いに
「…少し」と答える黒沢さん。
そして…

tenpai15.jpg

 
 うぉぉ~切ねぇ~~~°・°(ノдT)°。・
もう切なすぎて言葉が出ません…うぅぅ…(ノ_<。)

 その後、黒沢さんは「姿を消して」しまうのですが…
外伝では元気なお姿が見られます。


 そういえば、赤木さんと銀次さんもこんな感じでしたね。
立場が逆でしたけど。
「先に逝く」系に弱いらしいです、僕…。

 日頃、菊多菊多と騒いでますが、実はワタクシ、お爺大好きでもあります。
そんな訳で新満さんサイコーっス!

  
 …

 ただ、こんなに素晴らしい「天牌」なんですが、
残念な事に入星さんの死に関しては割りとあっさりで…orz
とりあえず今の所、山田君が進化したのと、星野さんがスキンヘッドになった位?
入星さんて超~重要人物だと思ってたんだけどな~…。

 入星さんの死後、周りの人たちの話がちょこっとしか進んでないので、非常に残念。
三國さんどーなっちゃうの~~~!?

 これから展開するのかもですが、
まったり平和に新入りいびりの鳴海はんの話がイマイチ緊張度にかけてて長すぎる上に、
他の話が平行して進んでいかないので、(最近は津神がゴネてる程度。)
入星さんの死があっさり片付けられてしまう…orz

 瞬ちゃん、大阪の雀荘でまったりバイトしてる場合じゃないよ!! 
遼ちゃんだって、憧れてた人なんだから!何かない訳ですか!?
そしてよっちんの行方は?

 天牌は50巻にして、やや低迷気味…
ここから盛り返して欲しいところです。
PR
Comment
No title
谷口さんの死は無念ですよね…。
せめて誤解が溶けてほしかったと思います。
黒沢さんは本当に仲間想いの人情深い方ですよね。
人のために泣けるのは素晴らしいことだとおもいます。
自分は外伝から読み始めたので…、明るい皆が普通なのだと思っていましたw

新満さんのシーンも切ないですよね。
カメラアングルとこのセリフが本当に素晴らしいと思います。
残された方はその悲しみを背負っていかなければならないので辛そうですよね…。
ありがとうございます~!
YRN 様

 コメントありがとうございます!

 あ…すみません、あらすじがテキトーで申し訳なかったです…。
黒沢さんと谷口さんは和解しまして、その直後に谷口さんが殺されちゃうんです…。
黒沢さんをうならせる酒造りますよ!って言って、気持ちよくお別れした後だったので悲しみもひとしお…。

 黒沢さんはホント偉大です!
人の為に本気で泣けて、命がけで行動できるなんて素晴らしすぎですね!
僕もそんな人になれるよう、麻雀の腕を磨くです!

 外伝から入られたのですか!
外伝は、黒沢さんのちょっとイイ話(´ω`)なので、和みますね~(?)
本編の、救いようのない博打の闇があるからこそ、
外伝が味わい深くなる感じがします。

 新満さんと黒沢さんのシーン、ホント泣けました~~~(つдT)
空間の効果が素晴らしいです!

 最近は携帯でも漫画が読めますが、画面のサイズ上
多くが1コマ~3コマずつ見せていく方法をとっているようで…。
この見開きのシーンのような、空間で魅せる技法はなかなか難しそうです。
やっぱ漫画は紙で読まないと~…と思います。

 >残された方は…

 仰る通りですね…。
漫画だったか小説だったか…何の作品だったかど忘れしてしまいましたが、
「誰からも忘れ去られた時に、人は本当に死ぬんだ」
「自分が覚えている事で、その人は生き続ける」みたいな台詞があったんですけど、(こんなイイ台詞なのに何で作品名忘れるんだ…orz)
正にそんな感じで、その人がいない辛さ、悲しさこそが、その人が生きていた証な訳ですよ。
だからどんなに辛くても、受け止めて生きる事が大事なのですね。

 …まぁ、黒沢さんは外伝で生きてますけど(^^;
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
Trackback
トラックバックURL: