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2024年05月16日
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文武二道

2011年05月15日

 よおやっと「武士の禁制を破ってまで絵を描き続けた浮世絵師」がわかりました~w
まぁ何の事はない、日付変わって昨日、仕事サボって屋上で例のあの番組をワンゼグ見てた訳ですが(^^;

 「恋川春町」ですw

 では、グーグル先生に教えてもらった結果をご紹介ですー。

 まずは、我等がwikiでざっくりと。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%81%8B%E5%B7%9D%E6%98%A5%E7%94%BA

 …日本のwikiって、ヲタ系な記事には特化してるが芸術・科学…その他専門分野はイマイチ…という海外からの評価が痛いほど身に染みます…(´Д⊂ヽ

 あとヒットしたヤツ…
http://kotobank.jp/word/%E6%81%8B%E5%B7%9D%E6%98%A5%E7%94%BA

http://www.lian.com/TANAKA/comhosei/print/PP.html

http://www.ne.jp/asahi/kato/yoshio/kobetuesi/harumati.html



 恋川春町氏の生きた時代、松平定信の政治といえば「寛政の改革」。
松平定信のおじいちゃん、徳川吉宗は「暴れん坊将軍」として(間違った意味で)有名ですが、実は江戸の財政はこの頃から深刻な不況にあり、吉宗の「天保の改革」では直しきれなかった政治・経済の安定を計ったのが「寛政の改革」です。

 この改革で有名なものの一つは「株仲間の解散」。
時代劇では絶っっ対「お主も悪よのう…」の悪大名として登場する、田沼意次が認可した「株仲間制度(現代で言うと、独占禁止法違反の承認)」を廃止した訳ですが、一度癒着した政治とカネの問題がそう簡単に収まるはずもなく…
江戸時代の政治と経済の混迷は深刻さを増すばかりでした。
これらへの反発が、後の「明治維新」へと繋がって行きます。
(勿論、コレだけじゃないんですがががが(^^;;)

 ここ、テストに出るからな!


 んで、そういう混迷期に「武士」という、身分的には保証されているけど実生活は厳しい、そんな家系に生きた春町…。
 
 社会や人生を風刺した創作話、大人向け絵本(べっ…別に変な意味じゃないんだからねっ…!)
「黄表紙」を執筆します。

 その魁となる「金々先生栄花夢」ってこんな感じらしいです…↓

http://www.eonet.ne.jp/~radical/kinkin.htm


 僕ぁ古典とかさっぱり解らない人なので(^^;
解説は…

 http://www.eonet.ne.jp/~radical/kinkin00.htm
 http://www.geocities.jp/ezoushijp/kinkinsenseieiganoyume.html


 ちなみにこの挿絵の中に、西洋画から影響を受け、徐々に浮世絵にも取り入れられていった「遠近法」を用いた図がありますw
http://www.eonet.ne.jp/~radical/kinkin03.htm

 仮にも絵を描く身として…こういうのを見ると、単に社会を皮肉りたかっただけでなく、絵の勉強には熱心だったのかなー…なんて思ってしまいます(^^;

 ついでに、
http://www.eonet.ne.jp/~radical/kinkin08.htm
に登場する台詞、
「げコんカしコろウさコんケが、きコなカさカいコ」
「いキまカいケくコかクら、まコちケなコとカいキつケてキくコだケさケい。」

 は、遊女の間で流行った暗号文…1語1語の間に「カ行」を入れるという…今で言うギャル文字みたいなもんですかねー。
カタカナ表記になっている「カ行」を抜いて読むと、意味が通りますw
春町は流行にも敏感だった訳ですなー。

 
 それ以外の本も国立国会図書館にあるみたいですが…
うーん…さっぱり解らんず☆
http://opac.ndl.go.jp/recordid/000000908771


 
 さてさて、そんな感じに社会の実情を皮肉たっぷりに捉えた作品を出版した春町氏は、政府(っていうか幕府)のお呼び出しを喰らってしまいます。
今でいう所の、「法令違反」によって。

 その呼び出しには応えなかった春町氏、しかしその後、謎の死を遂げてしまいます。
自害という説があるそうですが…
反骨の絵師も、世間体を気にする周囲の目には勝てなかったのでしょうか。
それとも、意地を張り通した結果だったのでしょうか。

 うーん、なんとも切ないなぁ…(´Д⊂ヽ

 作品に秘めた激しい憂国の情…、そーいうのが大好きなぶぼ的には、この悲劇的な結末は感動せざるを得ません。
もしこの時代に麻雀があったなら、恋川氏は絶っっっ対ハマッた勝手に推測してみるテスト ε=(┌ ・ω・)┘



 えー、話を戻しまして…
よく江戸時代と平成時代は同じ、と対比されますが、今も昔も人の感情ってのは変わらないんだな~、と痛感します。
若干違うのは、「基本的人権の尊重」「生存権」という個人が(表向きに)生まれながらに持っている権利…という概念が確立されたことでしょうか。

 (えー、話がそれますが、改憲派の人は「日本国憲法はGHQが押し付けた憲法だ」と仰いますが、生存権は別格です。これは鈴木安蔵氏らによる日本人独自の主張により盛り込まれた内容だったとかなんとか…)

 まぁ、兎にも角にも「表現の自由」への矛盾と葛藤は、今も昔もなんら変わりありません。

 己の生命を賭してまで描いた作品。
絵描きたるもの、その精神はちょっと位は…爪の垢を煎じて飲ませていただきたいものです。
(意味不明な落ち。)


 

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