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2025年02月03日
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なんちゃって小説風味。

2009年12月22日
 本日0時半位のお話。

 コタツに寝っころがって天牌読んでると…

 外から人の声が聞こえる。
深夜とはいえ、まだ終電の時間帯。帰宅途中の人達の話し声が聞こえるのは多くはないにしろ、珍しい事ではない。それほど気に留めず読み続けていると、その声は言葉となって聞こえてきた。

「助けてくださ~い…」
「助けてくださ~い…」

 声の雰囲気からして恐らく、比較的高齢の男性。
弱々しく助けを求めるその声は、一定の間隔で絶えず繰り返し、どこからともなく聞こえてくる。

 この寒空の下、何故(恐らく)高齢の男性が歩いているのだろうか。
何に対して助けを求めているのだろうか。決して追われている雰囲気ではない。
窓の明かりも消えた沈黙の時間。気づいたのはこの近隣では自分だけかもしれない。
このまま聞かぬ振りを通してよいものか…?
氷の張る冬の夜。
凍死の可能性に目を瞑り、何もしないのは未必の故意…?

 しかし、扉を開けてどうする?
その彼を家に入れる?彼が何者であるのかわからないのに?
家に入れた後、一晩泊める?その後居付いたらどうする?或いは、強盗の類をされたら?
一時的な退避で済む保障はない。
今、扉を開けるなら、彼の人生を背負う覚悟が必要なのかもしれない。

 私が住むこの場所は線路が近くにあり、それを辿って20分も歩けば駅に着く。まだ電車の音が聞こえる。道路の明かりも見える。近所にコンビにもある。
一人彷徨ったとしても、大通りに出れば必ず誰かに会うであろう。そういう場所なのだ。
ならば、私一人が負う責はあるまい…。

 そう思い本を閉じ、二階へ上がりヒーターを点ける。石油を燃やす音が、外の世界を切り離す。
この室内の音以外は聞こえない。
聞こえないはずだが…。
一度意識に残ってしまった声は、幻聴となる。あの声が、常に聞こえる。
そして、僅かな物音に敏感に反応してしまう。
しかしその音すら、本当の音なのか幻聴なのか、区別が付かなくなっている。
機械的であるべき感覚は意識に支配されてしまうのだから、人間の脳は不便である。
それでも耳は常に注意深く音を探っている。
足音が我が家の前で止まったら?彼がドアを叩いたら?窓をこじ開けてきたら?

 つまり、私は恐怖を感じていたのだ。救いを求める見えない姿に。
私の意識は、彼を救うべきか否かの判断に迷っているのではない。
彼が自分に危害を加えるかもしれない、その可能性に慄然とし、過敏になっているだけなのだ。

 もう暫くしてこの部屋を出た時、まだ本当にその声が聞こえるなら、警察に連絡しよう。
そう決意して15分後…。

 何の音も聞こえない。何の声も聞こえない。
外は完全に普段の静寂に戻っていた。
そしてその後、私の意識の中からあの声は完全に消えた…。


 
 …って、たまには小説風味とかどうですか。
お…俺だって小説書けるんだからね!って思ってやってみました。
もうちょっと情景描写とかを入れるべきかな。悪いで意味で今風ってことで…(´・ω・)ノ


 いや、上の話は今日、マジであった話です。
メチャメチャ恐かった~~~~(><;;)
どうしたらいいかわかんなかったです(T~T;;
普通に困ってる人なのか、所謂ホームレス系な人なのか解らないから気になるけど、窓開けて目が合っちゃったらどーしよーとか、万が一家に上げた場合、大人しくしてるならいいけど、何かされたらどーしよーとか、
かといって何もしないで朝、死体になってたらどーしよーとか…。

 ソレも恐いけど、急に叫びだしたりドアを叩かれたりしたらどーしよーって恐怖の方が強かったですね。
ウチ、台所の窓とか風呂場の窓とか、けっこー開いてるから、入り込まれたらどうしよう…とか。
だって近所で家の明かりがついてるの、多分ウチだけだから目立つっていうか…。
自分って冷たい奴だな…と思いました。結局最後は保身か…(´д`;

 でもまぁ、何がどうなるか解らないし、下手な親切心なら出さない方がいいと思って、
しばらく声が続くようならホントに警察に電話しようと思いました。
こういう時の為に税金払ってんだしな!

 幸い、今の所事件に上がってないです…。
結局なんだったんだろう…(´・ω・`)


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