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2025年02月05日
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麻雀破壊神 傀 ~氷の打牌~ vs日蔭編
2010年02月12日
本日発売、麻雀破壊神シリーズ(笑)第3弾、「氷の打牌」 VS日蔭編の感想でございます。
収録内容は・・・
【本編】
・ 氷の男 1~3
・ 氷の男達 1~4
・ 雪 1~4
・ 邪眼 1~4
【書き下ろし(?)】
・氷の打牌プレイバック
・異能の眼力 魔眼戦術
・麻雀人生劇場 狼たちの午後
■牌効率とは?
今回の主役、日蔭さんは牌効率打法です。
牌効率って何?という方の為に、基本的な考え方を書いときます。
これでより日蔭さんの思考がわかっちゃうよ!
まず1牌ずつ考えます。には、何がくっつくかっていうと…
がきたら、 の嵌搭子(カンターツ)が出来ます。
がきたら、 の両面搭子(リャンメンターツ)。
がきたら、 の対子(トイツ)、
がきたら、 の両面搭子、
がきたら、 の嵌搭子。
…と言う訳で、くっつく牌(=有効牌)はの5種類。
で、麻雀牌は4枚づつですから、5種類×4枚 =20枚。
今、自分がを一枚持っているから、1引いて…
5種19牌・・・となります。
このような考え方を基本にして、何を残せば、くっつきが期待できる牌数を最も多く得られるか…を計算します。
いきなり応用編。
37ページ、マスターが間違えちゃったてへのシーン。
さぁ、何を切るのが聴牌まで最速でしょう?な場面です。
捨て牌は全く出てこないので、手牌以外の牌は全部山にあると仮定します。
牌効率を考えるとき、基本的には出来てる面子は外さない&両面搭子は残します。
また、役は考えません。
ですので、切る候補はマスターの予想通りかな?って思っちゃうのですが…
そうするとこの形↓
聴牌するためには、マスターも言ってますが、
→3牌、 →3牌、(どちらか入れば、切りで-待ちの聴牌)
→4牌、 →4牌、(どちらか入れば、切りで待ちの延べ単)
→4牌、 →2牌、 →3牌、(いずれもか切りで-待ち)
…で、合計7種23牌。
あれ、は?他にもくっつく牌があるよ?って思うかもですが、それらが入っても一向聴に変わりありませんので、この場合は考えません。
これが切りだとこの形↓
→3牌、 →4牌、 →3牌、 →3牌、 →4牌、
→3牌、 →3牌、 →4牌 …で、計8種27牌。(聴牌形は考えてね!(逃))
…何でこう差がつくかというと、とのくっつく牌数の違いです。
ならと5種。
だとと4種しかない上に、は自分で4枚持っているので、実質3種になってしまいます。
しかも、最終形でペンチャン待ちになる恐れがあります。
それにを切っちゃうと、萬子は殆どフリテンになっちゃいますしね。
よって、いくらでも順子の伸びそうな萬子を残すのが聴牌最速なのです。
じっくり考えると出る答えなのですが、瞬時に判断するのはかなり難しいです。
ちなみにぶぼはカンですw 牌効率よりカンが大好きですw(だから弱いんだ)
■お話の感想
・氷の男
1982年2月8日に起こった「ホテルニュージャパン」火災をちょっとだけモデルにしたお話。
作中で燃えたのは「ホテルニュージパング」ですけど。
あれ・・・バブル期(一般的には1985~1991年と言われる)にはちょっと早いような…。
いやだから「ホテルニュージパング」なんだってば!
出火が3時24分・・・ってwikiに書いてあったので、多分その辺りの時間で麻雀してたのね、傀さん。
初登場の日蔭さん、完璧な牌効率打法で圧倒的な強さを見せ付けます。
しかも日蔭さんの場合、単純に効率の計算だけではなく、捨て牌から相手の手牌を読む洞察力も持ち合わせていますので、そりゃー強いって。
正に理想的な牌効率打法。
唯一の難点は、打点が弱い事。
役を付けるよりも早アガリを目指しているので、まぁこればかりはね、仕方ないです。
この時の傀さん、髪をかき上げるシーンが!!!!
今となっては「何のクセもない」存在なので、貴重な絵ですよ!奥さん!!!!
しかも笑い方が今よりもずっと不敵です!!!!!
んでまぁ、例によって例の如く、傀さんは容赦なく御無礼。
日蔭さんは住処(?)であるホテルニュージパング炎上効果も相まって、普段の「氷の」冷静さを失って、傀さんにお金もプライドも、全部奪われちゃうわけです。
日陰さん、ラスト溶けすぎ…つーか崩れすぎ…w
・氷の男達
傀さんに完敗した後、日陰さんは再起を図って旅打ちに出てたそうです。
…ここまでは日蔭さん、よかったんですよ。良かったんですが…
久々に東京に戻って来たら、もー、どこで覚えてきちゃったのその品の無さ!
麻雀の腕は確実に上がりました。
牌効率以外にも「流れ」を捉えるようになり、打点もぐんと上がってます。それはいいんだけど…
ひたすら女性蔑視(´д`;
代打ちに入った潤子さんを「女」呼ばわりして、散々煽る煽る…。
あはははは楽しいなあ じゃねーっつの。
日蔭さん、絶っっっ対 I LOVE ME男でしょ。でなきゃホ…もぐもぐ。
さて、潤子さん。
日陰さんに散々に負かされます。
何もしてないのになんでこんな嫌がらせを受けるんだって感じですよね、お気の毒に…(´;ω;`)
その色んな意味でパワーアップした日陰さんでも、傀さんにとっては赤子の手をひねるようなもの。
手牌なんか全てお見通しでございます。
しかも「レートアップの為の当て馬」としてしか見られていなかった(らしい)という屈辱的な敗北。
潤子さんファンにとっては、傀さんが救世主に見えたことでしょう。
バブル成金おじさんズの狂ったレートアップに呑まれなかった日陰さんは立派でした。
流石、「氷の男」=英訳するとアイスマン(←プレイバックにそういう表記があったので…)
すんません、僕にはX-MENの彼が思い浮かんでしまうのですが。
どーでもいい事ですが、101頁の傀さんかメチャメチャカッコええ…(*´д`*)
ついでに106頁と109頁、ハートが浮かんでる林さんがヒジョーに可愛らしいのですが…ww
更にどーでもいい事。
今回の対局者の名前は「林」「藪」「森」…
みんな鬱蒼としてて、どー考えても「日陰」に掛けたとしか思えません…w
・ 雪
すみません。
日陰編だっつーのに、僕はこの話が大好きで大好きで大好きで仕方ありません!!!!!!
むこうぶちで最も好きな話の一つです!(←英語的表現)(←「最も好き」は同率一位も含むって事さ!)
芸術の域にまで高められたイカサマ!!!!
しかし、時代の流れに取り残されてしまった哀愁のバイニン!!!!!
この悲壮…これぞ麻雀打ちのロマンでしょギャーーーーーーーーー・。°(ノ▽\)。°・-------------!!!!!!!!!
更にぶぼ的には「見える筈のない牌が透けて見える」、あの半透明で裏返しの牌とかマジもーーーーーーーー好きで好きで好きで た ま ら ん のですっっっっ!!!!!
天獅子先生のお描きになる後期高齢(失礼)の方の、真っ黒く塗りつぶされた口とかもヒっっジョーーーーに好きです!!!なんていうか、この世とあの世の境目にいるような、人であって人でないような、そんな霊的な雰囲気が…。
そして、この回は誰も名前がないのです。傀さんすら、その名を呼ばれません。
そーいう、いかにも行きずりの麻雀…って感じが、またイイ。
賭場じゃいちいち名前なんて名乗りあったりしませんw
それにしたって「胴元の爺さん」って…(´;ω;`)
イカサマ合戦なので、闘牌について理論的な話は出てきませんが、それにしたって超ーーー大好き~~~~~~o(≧▽≦)o
あぁ傀さん、一体全体ホントにどーしてそんなに全てが見えるの?????っていう所もまた最高~~~~~~!!!!!!!!
しかもラスト、律儀に置かれた場代の五千円札がまた何ともいえずイイんですよっっっ!(ノ_<。)
もー兎に角好きすぎる~~~~~~!!!!!!!!!!
…と、キャーキャー騒いでても仕方ないので一点だけ解説。
胴元のお爺さんとか帽子のおじさん、やたら捨て牌が長い(6枚で区切らない)のは、あれは捨て牌を拾いやすくしたり、巡目を誤魔化したりする為です。
そもそも、捨て牌をキチンと並べるなんてのは、自分の情報を公開しているようなもの。
単にマナーが悪いとかじゃないですよ、多分。
あーだからそんな陰鬱な感じがまた…(はいはい以下自重)
今では捨て牌を6枚で区切るのは「マナー」として定着していますが、麻雀のマナーってのは元々「イカサマ防止」の為に生まれたもの…だそうですよ(´・ω・)ノ
つーか、まぁフツーに麻雀やってれば、特に意識しない限りは長くなったりしちゃいますけどね(^^;
ちなみに、「帽子のおじさん」は、172話「家畜」(単行本20巻収録)に再登場します。
一酸化炭素中毒の後遺症で片手が動かない…という設定で。
そんな細やかさが、やっぱり好きですw
・ 邪眼
ボクサーが動体視力がいいのはいわずもがな…!
相手の僅かな手の動き、目線、クセから手牌を読むのは麻雀打ち~のロ~マ~ン~。
これぞ卓上の会話っ…!(ウソ)
相手のクセを読み切るって言うのは、スポーツや格闘技では大事な事。
だから当然、麻雀にだって欠かせない要素ですw
こういう事ができてこそ、真のプロっすよね~。安藤氏はきっと、そうやって麻雀打っていたんだろな…(´ω`)
この話は「手のクセ」に拘るところが多く(いやそれ以外にもあるんですけど)、だから当然、手の動きに関する描写が多いのですが、手が大好きな僕には、あぁ何て甘いお話…(*´д`)ハァハァ
傀さんの盲牌する手に、思わずボ…じゃない、どっき~~んっとしてしまうぶぼは頭おかしいですかそうですか。
っていうか、牌をツモる動作や盲牌する手つきって、全体的に何かドキッとしませんかしませんねそうですねすみません。
安永さんの思いっきり盲牌は可愛いww
…と、トチ狂った事書いてないで、ちょっと疑問に思った事。
321頁。
柳野さんが七対子、単騎待ちでアガったシーン。
多河さんにが余ると予想して、敢えてその待ちにしたってあるんですが、何で余るって解ったんですかね?
捨て牌での出が遅いから…て事だと思うんですけど、それって普通っていうか、柳野さんらしくないっていうか…(^^;
捨て牌から察するに、は配牌であったっぽいし…?
んー、まぁこの場面では「柳野が何か怪しいぜ!?」って事だけでいいので、説明の必要はないのでしょうが、実は最初から布石がキチンと置かれているのに、(おじさんの盲牌とか、多河さんのアタリ牌・を止めたのも(314頁)盲牌の動きで何が入ったかわかるだろうし、入り目が筒子と解るから、索子が切れないと判断した…とか)、
ここだけ特にないので、理由がわからんっす。どなたか教えてください。
それにしたって、麻雀を通して自分の欠点に気付き、ボクシングでも「もっと攻めるべき」と開眼(っつーかなんつーかを)したのに、結局、自分の邪眼の為にその力を失うっていうラスト…。
普通に格闘漫画だったらきっと、勝って終れたのにね。
えぇ、麻雀漫画は哀愁が漂ってなきゃダメなんです。
■闘牌について
えー…先日、牌符とるぞーなんて意気込んでたんですが、そうするつもりで読むと、むこうぶちは「配牌からスタートする話が殆どない」、「一局が短い」事に気付きまして…(´`;
唯一取れたのが70~73頁のトコだけでしたorz
とりあえずこんな感じ
70頁、3回戦東一局 タチ親・傀 で、傀さんの牌符。
配牌
ツモ ↓
カン
捨牌 リーチ
最終形 ロン
…「リーチ」とかの文字がどーにもずれるんで、横に書いちゃいました…。
ついでに暗槓の書き方がわからんかったで、テキトーですみません…。
今回コレやって気付いたのは、むこうぶちは一打一打追わなくても、キチンと要所で解説が入るので、闘牌に関して解らない部分がない、という事。
しかも基本的に1局にかけるページ数が短いから、間延びせず、話をテンポ良く読めるようになってる。
だけど捨て牌には細かいところまで気を使ってあり、各対局者のトリック(?)が明かされる前からキチンとその打法で打ってる。
…これって凄い。本当に凄い。
麻雀漫画として 完 璧 !!!!!!
やっぱり凄いです!天獅子先生!!!!!!!!
この方法は、闘牌協力者が替わってもほぼ同じなので、現在は殆ど天獅子先生が作られていると思われます!!
闘牌協力ってのは、注文通りの捨て牌作りとか、たまに出てくる牌符で検討シーンとか、後は、矛盾がないかチェックする感じ…?かな…??
だから「協力」にケネス氏の名前が載らないんですかwww????
(それはそれで酷いような…)
さて!次回は僕の最愛のバイニンの一人(笑)「野上の秀」編の予定だってキャーーーーー!
でも、出るかどうかは「日陰編」の売り上げ次第だそうですから、皆買ってね!!!!!
通販するよりコンビニに行ったほうが早く入手できると思いますよ!!!!
コンビニへ、レッツランニング!!!!!!!
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短時間でよくここまで仕上げることができますねぇ!
牌効率についてとても細かく扱っていらっしゃいますね。
確率や数学は苦手なので別世界の内容のように思っていましたが、
ぶぼ様の解説はわかりやすくて非常にタメになりました!
これからもじっくり読んで活用させていただきますorz
ニュージャパンの出火は3時24分からだったのですね。
そんな夜遅くに打っていると思うと凄くリアリティを感じますw
よくお調べになりましたね!
そんな深夜なら逃げようがなさそうですね…。
ある意味日蔭さんは命を落とさずにすんだのかもしれませんw
傀さんが髪をかき上げるシーンはやたらとキマってますよねw
傀さんが髪を触った最初で最後のシーンでもありますしw
あんな感じで普段スタイリングを決めているのかと想像しちゃいます…。
現在の傀さんからは想像もつかないような動作ですよねw
解説文にあったアイスマンという英語表記は自分もどうかと思いましたw
一気にカッコ悪くなったような…w
雪は良い話ですよね!
トラックという世間とはシャットダウンされたかのような密室で繰り広げられる緊迫感のような物が…w
お互い名前すら知らない行きずりな感じも良いですよね。
むこうぶちは卓に座った人には大抵名前がつけられますが、
あえてちゃんとした名前が設定されていないのはこのお話くらいでしょうね!
最初はコミックの登場人物欄をみて、片マヒのおじさんや手積みの番人など変わった表記の仕方がしてあるなぁ位にしか思ってませんでしたが、ぶぼ様の記事で改めて全員に名前がない事と賭場のシビアな部分に気付かされました…。
時代に取り残されたバイニンという方々は実在しそうですよね。
そういう方々の居場所はもはや何処にもないのかとしみじみと感じます。
Vシネマの雀鬼シリーズでは圧倒的なバイニン技が繰り広げられているのがすごかったですw(ポンを5回する等…)
捨牌を6枚で区切るのはイカサマ防止のタメだったのですね!
なにか理由があるのかと凄い気になっていました。
麻雀のゲームソフトの種類によって、捨牌が3段だったり2段するものがあったりするので、
ただ単にスペースの問題なのかと思っていましたw
捨牌を綺麗に並べて余計な情報を与える必要はない…というのは深いですね。
ぶぼ様はむこうぶちキャラの手の動作も美しいと思われるのですね!
以前傀さんの手だけでも美しく描いて欲しいとおっしゃっていたので、
ぶぼ様の手に対する基準は凄い高いものなのだと思っていたので、意外に思いましたw
手そのものの美しさと、牌をツモる動作の美しさではまた違うということなのでしょうか…。
手の動作は麻雀だけでも様々な動作がありますし、凄く奥が深そうですw
気づいたら長文をすみませんorz
読み飛ばしてくださって結構です…w
うぅ、コメントありがとうございます~~~~(つдT)
何か無駄に長くなっちゃったな…と思っていたのに、読んで下さりありがとうございます!!!
麻雀漫画が好きだといっても、麻雀に精通しているとは限らないですし、牌効率とか専門的な(?)話はわからない方もいらっしゃるんじゃないかと思います…。
レビューにあたり、自分が出来る事は何だろうと考えたらやっぱり「初心者向け解説」なんじゃないかと思いましてwでも、余り長すぎてもいけないので大分端折ったんですが…これで少しでも解って戴けたら幸いですww
…っていうか、廉価版で編集し直すなら、こーいうのも必要だと思うんですけど…(^^;
>3時24分から
夜明けまで…って時間帯で麻雀ですから、いつも夜中に打ってるんでしょうね…。たまにならいいですが、しょっちゅうだと不健康な…w
帰りの足がないなら、ホントに逃げられませんね…www
あーでも、良く解釈すれば仰る通り、日蔭さんは傀さんと麻雀してたから無事だった…んですねw
>傀さんが髪を触った最初で最後のシーン
単行本で読んだ時は「傀さんも昔は人だったのか…」と思ってしまいましたwでも、この回だけでなんですね!自分の髪を触るシーンて!!!!
傀さんが手にムースとかつけて髪をセット…www
見てみたいような、しかし見てはいけないような…www
>アイスマン
やっぱりこの表現、いただけないですよねwww
何でも英語にすりゃいいってモンじゃないっつーか…www
>時代に取り残されたバイニン
居たら是非お会いしたいです…ww
あ~でも長生きのバイニンってちょっと微妙かも~www
全自動でもイカサマってあるそうですが、なんか芸術性がないっつーか…。
やっぱバイニンたるもの職人技の域まで達して欲しいです~。
>Vシネマの雀鬼シリーズ
ぽ…ポン5回!!??
何シリーズか見た気がしますが、それは非常に(色々な意味で)興味深い…ww
>捨牌を6枚で区切る
これがマナーになったのは、スペースの問題が一番だと思います…w
すみません、僕はどーもロストテクノロジー系が好きなもので…ww
手の表現方法について…
邪眼の時は、手がアップになったりするので丁寧に描かれていた気がします…w
偉大なる天獅子先生の絵に注文なんて恐れ多いのですがw 最近の絵だとちょっとシワっぽいっていうか…w それにやや小さめです……ちょっと違和感が…ww
色々と丁寧にコメント下さり、ありがとうございました!!!
返事も長く、読むのがご面倒でしたら飛ばしてください…orz